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2016/03/11

「ロイコ」

と読み、leukoと書きます。
アルバム名はボーカルのひとがつけました。
わりと気に入ってます。
言いやすいっていうのが大きいです。語感。
語感大事ですよね。

語感大事なんですけど、
これ、ふつう読めないぞ、という話にはなりました。
CDには、こっそりこっそりルビがふってあります。
ロイコと読みます。
二曲目はりんかいじこと読みます。





000002.臨界事故

「ここにいることは あるいは ひとつの 自己」


・ふぇのめのんずを代表する不謹慎タイトルソング。
・とはいえ不謹慎なのは実はタイトルくらいで、歌詞内容は過激だったりとか反社会的だったりとかぜんぜんしない。これは戦闘機とかにも言える事で、あくまで題材として扱っているだけ。
・デモ音源完成は2011年6月末頃。まさしく地震のあった年。鍵盤のひとがふぇのめに加入した年でもある。
・バンドでの初演は2014年1月。これまた、デモ完成から実現まで時間のかかった曲だ。当初このデモを持っていったときは実現不可能として容赦なくお蔵入りをくらったのである。フェノメノンズは一時期は五人編成だったことがあり、デモはその時期のものであるため五人を想定して書かれていたが、2013年に四人編成となってから、改めてこの曲を四人編成に編曲し直して提出したところ採用され、ついに実現に至ったのである。個人的にはバンド加入して初期の作曲であり、思い入れの強い楽曲であったので、実現したときはなかなか感慨深いものがありました。
・テーマは言わずもがな、311大震災と、原発事故。鍵盤のひとはこの日がちょうど高校の卒業式だったこともあり、人生の節目の、別れと旅立ちの日にあのような事態となったことで、人生観の根底みたいなレベルのところから何やら調子を崩されてしまい、結果として三ヵ月かかってこの曲を作るに至った。この曲を作ったときの記事がこのブログの奥底に眠っているので、ここでは改めて書くことはしないが、一言で言えば「選択すること」の曲だ、と、思っています。気になる方は過去記事を探してみてください(ブログの更新頻度が貧弱すぎるので、わりとすぐ見つかります)。
・ とにかくタイトルの破壊力が強いため、ライブにおいては積極的にタイトルコールがなされる曲のひとつ。「臨界事故という曲をやります」
・長い曲のひとつ。象徴的なピアノアウトロがあるが、これを省いても七分。とにかくセットリストにおける使い回しが難しく、メンバーは度々「この曲無ければいいのに、、、」と嘆いているが、でもだいたいのライブでいつもやってる。なんというか、音楽的にも内容的にも、他に代えが利かない曲なのだ。そりゃそうか。
・ライブにおいては青い照明が印象的である。これは歌詞に「青い光」という一節があることによるものだが、臨界事故における「青い光」というものがどういうものなのかは、お調べ頂くとけっこう画像が見つかると思います。
・また、中間部に少しだけ、赤い照明が印象的な箇所があり、これはやはり歌詞に「赤い光」という一節以下略なんですが、この「赤い光」がなんなのかは、調べてもたぶんでてきません。いちおう正解はある。
・テンポがめちゃくちゃ変わる曲(ただ、「テンポチェンジ」という種類よりかは「緩急」という種類に近いかんじ)。特に曲中で二回ほど出てくる七拍子の爆音テンポチェンジ箇所は通称「事故」と呼ばれている。もともとはこんなにテンポが変わる曲ではなかったが、気付いたらこんなありさまに。レコーディングにおいてテンポチェンジを再現するかは意見が割れたが、最終的にはクリック無しの一発録音という手段で強行することとなった。
・変拍子曲と誤解されることが多いが、上記「事故」部分の七拍子を除けば、アクセントの位置が特殊だったりするだけで、基本四拍子をキープしている。
・ベースが解放弦を多用する曲であり、解放弦を禁止されたらほぼ弾けない。キーの都合からカポタストを利用していて、その装着時間を稼ぐために、ライブではよく鍵盤の前奏が付く。
・作曲技術的には実は「温存」がひとつのテーマになっている。特に、4コード回転の温存と、四つ打ちの温存が大きい。最後の最後まで、決して安易には盛り上がりきらないという手法は、暗に臨界事故の進行を表しているとかなんとか。


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