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2016/03/27

「ロイ子」

と書いても、ろいこと読みます。
これはジャケットのテレビに映っている「ふうせんコートの人」の愛称です。
もともとアルバム名が決定するより先に、ジャケットの素案はいくつか届いていて、
「3Dメガネをかけた群集」の案や、「映画のフィルム風」の案など様々ある中で、
その中でも特に異彩を放っていたのが「ふうせんコートの人」 の案でした。


その中でも特に異彩を放っていたのが「ふうせんコートの人」の案、
その衝撃性とバランス感を両立したデザインは満場一致で採用されるに至り、
後日、それを眺めつつカップ麺を食べながらアルバム名を決定する流れとなったのですが、
出てくる案はどれも決定打に欠け、とうとう議論が暗礁に乗り上げかかったその時、
ギターのひとが出した「leuko」という案。意味合いもさることながら大事なのはその発音「ろいこ」。
そこにすかさず「じゃあこのふうせんコートの子は”ロイ子”ね」と言い放ったのが誰かはさておき、
そうしてアルバムタイトルは(ついでにふうせんコートの人の性別も)決定したのでありました。
デザイン担当して頂いたHITOEさまには頭が上がりません。ふうせんなのに。
三曲目は空を飛ぶ曲です。ふうせんだけに。ふうせんだけに。






000003.戦闘機平成

「僕の賭けを 君に託そう」


・ふぇのめのんずを代表する不謹慎タイトルソング2。
・とはいえ不謹慎なのは実はタイトルくらいで、歌詞内容は以下臨界事故同文。
・いや、、、臨界事故よりはちょっと不謹慎かもしれない。 ただ、いずれにせよ主題は社会性にはない。これは題材として戦闘機を扱っているだけであって、根本的なテーマとしては、生きること、戦うこと、連鎖すること、その辺りに関わる大きな話だと思っています。だから別にシチュエーションは戦闘機に限らなくてもよいし、戦争ですらなくてもいいぐらい。それを現代の平成という時代に捉えた楽曲だが、これは平成という時代が終わって次の新しい時代が訪れても、いつの時代でも変わらないテーマとして在り続ける、、、ような気がする。
・デモ音源完成は2014年6月頃。この、2014年上半期という時期の楽曲は現在のセットリストで利用されているものが多く、要するに豊作だった時期のひとつである。他に「BLACK LEADY」「天使の塔」「night black」「星花火」などがこの時期の楽曲。
・バンドでの初演は2014年9月。比較的デモ完成から実現までが早い曲だった。その頃のセットリストにはテンポの一定以上に速い楽曲が「夢々し」くらいしか存在しなかったため、戦闘機の登場は、同年6月に初演となった「BLACK LEADY」と合わせて、フェノメノンズセットリストの方向性を大きく変革させることとなった。
・フェノメノンズ楽曲としてはめずらしい、鍵盤があまり前面に出ない楽曲であるため、かえって鍵盤のひとのお気に入り曲のひとつでもある。 完成時にメンバーに送ったメールは「ギターロック出来たよ!やろう!」だった。鍵盤のひとはしばしば、鍵盤の必要ない楽曲を作る。
・他曲に比べてまっとうにギターロック風味かつ歌ものっぽい楽曲であるため、一部から人気が高い。ありがたいことです。
・最後サビ入る前の「あの花の咲く方へ」が、「あの花が咲く!oh year!!」に聞こえるという報告がある。
・(その他空耳報告がいくつかあるが、実は八割方作詞者の確信犯だったりするのでした)
・そういうかんじで、歌詞は”曲の要所要所においしい単語が聞こえてくる”ということを目指して作られていて、特にサビ入りの瞬間の「空へ飛び立つ」に命を懸けている。そぉーーらぁーーーーへぇーーーーっっ、とび、たぁつ!!!!
・一番サビ終りにギターのリフっぽいソロっぽい一幕があり、作曲者的にはここがこの曲の最大の魅せ場だと思っているのだが、ギターのひとはここをやたら苦手としていて、レコーディングにおいても苦戦を強いられた。ちなみにこれはコードとして最後サビの後にも出てくる。
・コーラスが多用される楽曲のひとつであり、最後サビの後半ではメインのメロディに対して三度上下のコーラスが入る三声仕様まで検討されたが、実際にやってみたところ「アルフィっぽい」という意見から廃案となった。歌詞もアルフィっぽい。たったっかーう。
・歌詞中に出てくる「火名菊」及び「碑名菊」は造語であり、どちらもヒナギクと読む。戦闘機雛菊って、ありそうな名前ですね。。。歌詞は最初「花が咲い た」というところから始まるし、これは曲中通してひとつの重要なモチーフであるのだが、「花」が特に「菊」であることにはけっこう多くの意味合いがある。



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