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2011/09/29

こと自然物が規則正しく並んでいたりすることには

違和感というか、畏怖というか、なにかしら感じることがあります。




昔、ちゅうがくせいくらいのころ、
似たような発想で、並木、という曲を書いた覚えがあります。
並ぶ気はなかった、並ばされた、動けない、的な、










近所の土手、
堤防の上に上がっていく、わりとなだらかな坂、
その頂上には二本の木が立っていて、

いや、
厳密には、
何十本という木が立っていて、
しかしその坂の上る先、
その道の左右にたたずむ二本だけが、
どうも、こちらを向いている気がしてならない、





その二本が、
規則正しく並んだ二本が、
突然、

”門”

に見えたのですね。










特に、夜、
その坂を登っていくと、
その先は川であるので、

角度的に、
その”門”の先には、
青い色しか見えないのです。










鳥居、
象徴としての”門”のひとつ、
こちらとあちらを結ぶ結界、

的なたたずまいを見せたその二本の木、

の先の青い世界、














考えてみれば、
その土手は、
私にとってはかなり特別な場所で、
それなりに特別な思い出があり、


そこに自然と、鳥居が建った。
守るように、結界が現れた。













ただ、
実は、
その二本の木の並びは、
よく見ると、
道に対してはななめになっていて、
つまり、
きれいに並ばされているわけでもなかった、



それが、
坂を登っていく時だけ、
突然、
”門”に見える、






特別な場所に、
象徴としての形を見出すのですね。
勝手に。










的な曲を書いています。

2011/09/09

トンネルの向こうが雪国である件については、

そう思うためには、トンネルの存在は、かなり大きいんです。
別に雪国じゃなくて、不思議の国でも、構いません。




トンネルを抜けたら、いきなり雪国なんです。
いや、詳しいことは知らないんですけど、
たぶん、そうなんです。
しばらくの闇の中、
しばらくの箱の中、
そこから外にでていきなり世界が白々きらきらぴかぴかしとるので、
あらまぁ、
雪国や。

となるわけです。






箱の中。
電車の中。

かなりわりとしっかりひきこもりな私ですため、
せいぜい10km、
自転車なら一時間かからない距離でも、
そこは異世界です。
電車を降りたら、不思議の国でした。




つまりはいつも電車で行っていた街、
そこに、
初めて自転車で行った時、
感動もありましたし、
しかし同時に、
そこは不思議の国ではなくなった。






闇の中、
どこまでも黒い世界から、
いきなり、
どこまでも真っ白な世界へ、
おお、なんとまぁ、
雪国や。




しかし、外を歩いてゆけば、
だんだんと、だんだんと、
世界が白んでいく。

同じひとつの世界の中で、
ただしここには、雪が、降っている。
それだけのこと。







ただ、もともと、自分にとっては、
雪は、別世界の象徴。
それが、今、自分のいる世界で、確かに降っている。
あらまぁ、
雪や。











別世界が、またひとつ、消えた。
ただ、それと同時に、
この世界が、もうすこしばかり、不思議に思えたり。
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