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2011/09/09

トンネルの向こうが雪国である件については、

そう思うためには、トンネルの存在は、かなり大きいんです。
別に雪国じゃなくて、不思議の国でも、構いません。




トンネルを抜けたら、いきなり雪国なんです。
いや、詳しいことは知らないんですけど、
たぶん、そうなんです。
しばらくの闇の中、
しばらくの箱の中、
そこから外にでていきなり世界が白々きらきらぴかぴかしとるので、
あらまぁ、
雪国や。

となるわけです。






箱の中。
電車の中。

かなりわりとしっかりひきこもりな私ですため、
せいぜい10km、
自転車なら一時間かからない距離でも、
そこは異世界です。
電車を降りたら、不思議の国でした。




つまりはいつも電車で行っていた街、
そこに、
初めて自転車で行った時、
感動もありましたし、
しかし同時に、
そこは不思議の国ではなくなった。






闇の中、
どこまでも黒い世界から、
いきなり、
どこまでも真っ白な世界へ、
おお、なんとまぁ、
雪国や。




しかし、外を歩いてゆけば、
だんだんと、だんだんと、
世界が白んでいく。

同じひとつの世界の中で、
ただしここには、雪が、降っている。
それだけのこと。







ただ、もともと、自分にとっては、
雪は、別世界の象徴。
それが、今、自分のいる世界で、確かに降っている。
あらまぁ、
雪や。











別世界が、またひとつ、消えた。
ただ、それと同時に、
この世界が、もうすこしばかり、不思議に思えたり。
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